7月15-16日に長野県白馬村と小谷村で開催されたOMM LITE/BIKE HAKUBA/OTARIの競技ディレクターとコースプランナーをO-Supportの小泉が務めました。
1日目は暑すぎる夏空、2日目は雨が降る時間もありました。天気に合わせて風景も様々な色彩を見せていました。天候の変化への対応はアウトドアでもっとも基本的な課題。そういう意味では2日間とも晴れよりもOMMにとってはよい天気だったかもしれません。
今回もLITE(ランorウォーク)とBIKEの同時開催。前回は地図の範囲と縮尺をそれぞれ変えましたが、今回はLITE/BIKEとも同じ範囲・縮尺の地図を利用しました。ポイントこそ一部異なりますが、LITEの人にとってはより広い範囲で行動することが求められます。これは昨年イギリスのOMMに参加してみて、自分なりにOMMらしいコースとは何かを体験したことが大いに生かされています。ロゲイニングやオリエンテーリングなどの他のナビゲーションスポーツとOMMの違いは何か、さらにその登竜門たるLITE/BIKEのコースとしてなにを重視すべきか、そんなことを考えた結果を今回のコースで表現してみました。ゴールしてくる楽しそうな顔、苦しそうな顔、悔しそうな顔、やりきった顔、そんな様々な表情を見ていると、僕がイギリスで得た経験を皆さんに共有できたのではないかと思いました。
ちなみに競技範囲は前回より北北東に約2kmほどスライドさせてあります。今まで行ったことのなかった小谷村内の塩の道は歴史ロマンを感じました。スキー場や茅場などは今回特別に入山を許可していただきましたが、イギリスのOMMで見たような風景が広がっており、どこを使おうかとかなり悩みました。すばらしい白馬と小谷の舞台に感謝です。そして参加者してくださった方はもちろん、地元交渉にあたってくださった白馬岩岳の皆さん、運営に協力してくださったボランティアの皆さんにあらためて御礼申し上げます。
OMM公式facebookへのリンク:
・リザルト発表
・1日目写真
・2日目写真
11月にはOMM JAPANが開催されます。LITE/BIKEのリラックスした雰囲気とは違いOMM JAPANはどこか緊張感のあるイベントになりつつもありますが、そんな舞台にふさわしいコースを用意してお待ちしています。今年は厳しい気象条件に注目が集まっているようにも感じますが、ナビゲーションについてもしっかりトレーニングを積んで、準備して望んでください。その方が絶対に楽しめますよ!
トレーニングの場を求める皆さんには以下のイベントがおすすめです。
朝霧マウンテンオリエンテーリング(9/9-10)
いわゆるストレート形式で行われれるレース。OMMはスコアが人気ですが、嫌でもなんでも「次はここへ向かって」と示された場所に行けてこそナビゲーション。しっかりナビゲーションを身につけたい人にはストレート形式の練習をおすすめします。キャンプ用具携行コースと携行しなくてよいコースがあります。
中日東海ブロックオリエンテーリング大会(9/17-18)
小泉がコースを組むオリエンテーリング大会。富士山麓で開催。詳細に調査されたオリエンテーリングマップを利用したコースはOMM JAPANのナビゲーションレベルを超えていますが、短めの中級コース(5S)や初級者コース(3)であればちょうどよい難易度かと思います。
石井マウンテンマラソン(9/23-24)
OMM運営スタッフが準備しているスコア形式のレース。場所はなんと第1回のOMM JAPAN開催地、東伊豆!ナビゲーション講習やテントの張り方をレクチャーしてもらえるそうなのでたくさんのことを学べそうです。
伊豆大島ジオパークロゲイニング大会(10/28)
小泉がコースを組むロゲイニングイベント。街中だけではなく、森の中にフラッグを設置する難しいポイントがあったり、裏砂漠の中をひたすらまっすぐ進んだり、日本ではなかなか体験できない場所で本格的ナビゲーションを楽しめます。翌日にはオリエンテーリング大会も。