noname本社訪問記 2012年9月

2012年9月にO-Support代表の小泉がnonameオフィスを訪問した際の様子をレポートします!

nonameが入る綿工場を改装したビル nonameオフィスはフィンランド西部の海岸沿いの都市、Vaasa(ヴァ-サ)にあります。この街はスウェーデンに近いこともあり母語がスウェーデン語の住民も多く、本社オフィスでもスウェーデン語を公用語として使っています。ちなみにVaasaというのはフィンランド語表記で、スウェーデン語表記だとVasaと書きます。人口は約6万人、大学都市であり工業都市でもあります。
 nonameのオフィスはオフィスは港の中の綿の製糸工場を改装したビルの中にあります。ヴァーサ大学のキャンパスも同じ建物の中に入っています。
オフィスの中はシンプル オフィスの中はシンプルなデザインで北欧らしさを感じます。本社オフィスといっても常駐のスタッフは4人。他に倉庫やデザイン事務所、工場などの拠点もありそれぞれ社員が管理しています。CEOのピーターはそれらの拠点や各地の販売代理店などを飛び回っています。
 ちなみにnoname設立に関わったのはこのピーター・アイバー Peter Ivar(1989年にスウェーデンで開催された世界選手権で6位入賞、現CEO)と、ペター・トーレセン Petter Thoressen(世界選手権で3つの金メダルを獲得、歴史に残る偉大な選手)。
 実はnonameはピーターらが経営するNomadeCollectionというアパレルメーカーが展開するブランドの1つで、クラブ・ラインと呼ばれる独自デザインのウェアが作成できるのが売りのブランドです。
 他にStoneHam(ストーンハム)というリテイル(小売)中心のブランドも展開しています。StoneHamはスキーウェアが中心ですが、街でも着られるファッショナブルなアウトドアウェアも用意しています。

StoneHam StoneHamのウェア
 nonameとStoneHamは一部商品は工場を共用していますが、別々に製造しているものもあり、高品質を維持しながらもっとも低コストで作れるよう効率的に経営をしているようです。
 NomadeCollectionは他にも北欧各国でのinov8シューズの販売も手がけています。オフィスではトレラン、オリエンテーリング、フィットネス、タウンシューズなど日本未導入のモデルも見かけました。
inov8のシューズたち
色調整も念入りに! さて日本ではnonameといったらオリエンテーリング(OL)ウェアという印象が強いと思いますが、nonameにおけるOLのシェアは4割。実はクロカンスキー部門が半分で、陸上競技部門が残り1割、だそうです。実はスキーウェアメーカーとしても有名なんです。
 この日のオフィスでは2013年から工場設備が変わるため色の調整や新製品の微調整を行っていました。
試作品の数々 シームレス(縫い目のない)ウェアの開発や防水性を高めた素材のチェックなども行っており、製品にならないボツ作品もたくさんあるとのこと。試行錯誤の末に商品化されたその過程を想像すると、自分の着ているウェアにより愛着が沸きますね!
 定番のランニングスーツのジャケットも2013年よりフルモデルチェンジ。ジャージテイストからアウターテイストへと変わりつつあります。
試作品の数々 試作品の数々 試作品の数々
ライトウェイト・ランニングジャケット そのほかにもライトウェイト・ランニングジャケットやランスカも2013年よりリテール(小売)商品にラインナップに追加されます。(日本ではまだ導入予定はありません。2013年1月現在)
幻の時計穴付ジャケット そのライトウェイト・ランニングジャケットの開発秘話を紹介。開発段階では左の写真のように時計を読みやすくする穴が袖のところに開けられていました。私も時計を見られるジャケットがあればいいのに、と思うことがあり「これはよいアイデアだ」と感心しました。しかしこの穴に腕を通してしまったりして混乱する人も多いと言うことで導入は見送られてしまったとのことです。残念。
新しいオリエンテーリング・タイツ nonameはタイツも作っていますがラン用とオリエンテーリング(OL)用の2種類を用意しています。ランはポリエステル、OLはナイロンで、後者の生地のほうが厚いんです。ヤブの中さえも走るOL、やっぱりみんな痛いんですね。
underwear nonameはクロスカントリースキーウェアも様々なラインナップを用意しているわけですが、気になったのがアンダーウェア。メジャーメーカーのそれに勝るとも劣らない高品質さ。日本の冬のトレーニングや登山にも最適そう。リテール(小売)商品のみですが来シーズンの日本導入へ向けて検討中です!
noname営業車 倉庫へも連れて行ってもらいました。
 移動はNomadeCollectionの営業車。各地の大会にもこれに参加しnonameやinov8の宣伝しています。もしフィンランドに大会でこの車を見かけたらぜひ「日本から来た」と声をかけてみてください。
 倉庫にはnonameやinov8、StoneHamの商品の山。ここから世界中へ発送されていきます。
倉庫の中は宝の山!? nonameウェアや inov8シューズが いっぱい!
新しい倉庫 そんな倉庫も手狭になってきたということで新しい倉庫に変わるのだそうです。そこへも連れて行ってもらいました。
 経営は順調なようです。初めて来た私に彼らはいろいろと親切にしてくれ、重要なパートナーとして接してくれました。それがとても嬉しかったですが、それもこれも日本のみなさまにnonameをオーダーしていただいているからこそ。感謝感謝です。
 来年フィンランドで開催されるオリエンテーリング世界選手権では大会会場にnonameショップを出すとのこと。CEOのピーターはnonameウェアを着用する日本代表チームも応援するぞ、ということなので日本のみなさんへ応援メッセージをもらってきました。

ピーターは照れ屋でもっとしゃべってくれと言っても恥ずかしがってしまいました。ガツガツしてないところがオリエンテンーリング出身らしいところだと思いました。
 彼らの会社NomadeCollectionはピーターやノルウェー人のペター・トーレセン(元オリエンテーリング世界チャンピオン)ほか3人が設立し、現在も経営しています。設立前、クラブウェアで細かなデザインを実現するには、メーカーではなく注文者が直接工場と掛け合って指示しないと作れなかったそうです。そんなのは不便だ!俺たちが変えてやる!といった想いからnonameを立ち上げ、彼らのシステムは今やオリエンテーリングウェアのスタンダードになりました。
 私はこれまで3年ちょっと代理店をしてきましたが、彼らの顔を知り、声を聞き、現場の様子を見てくると、より愛着が出て、彼らの想いも商品と一緒に伝えたいという気持ちが高まりました。日本市場の意見ももっと参考にしたいとのこと。何かありましたらぜひお気軽にご連絡ください。

・nonameについて:https://www.o-support.net/noname
・noname日本代理店(オーダーメイド受付):https://www.o-support.net/noname/index

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