自己紹介です。

鈴木康史(2001年8月17日受信)


猫さんより自己紹介を書けとのことですので、書きました。だらだら長いです。

1967年1月7日 京都にて生まれる。34歳。現在関西の某私立大学人文科学部英語文化学科専任講師。体育・スポーツ関連の講義・実技(実技は自称「おゆうぎのじかん」)がメインだが、英語文化特殊講義もやっている。私学はいろいろやらないといけないのだ。後期は週8コマ。しんどそう。

15歳でロックにはまる。ビートルズに始まり、クイーン、デビッドボウイ、ジャムから深みへ。今ではものすごい数のレコード、CDを持っている。新居でも収納に困っている。人があまり知らない分野なら、何でも知ってるかも。最近は日本のインディのフォークロック(ガレージフォーク、僕の命名)、ジャズの紙ジャケットにはまっている。持ってる中で一番高いのはたぶんスピッツのインディー時代のCD。名曲満載。市場価格10万ぐらいするみたいだが、確か600円ぐらいで買った。まだ売れてない時代に。

18歳でオリエンテーリングにはまる。大学(文学部東洋史学科)を7年かけて卒業。競技を続けようと体育の大学院に進学。1995年のドイツでの世界選手権に出て、「心が折れて」引退。のち太る。

引退後、本格的に研究活動開始。筑波大学で博士(体育科学)を取る。専門は近代日本の思想史、歴史社会学。テーマは心身関係論、暴力論、「文武」の思想史、高等教育研究など。体育だか近代史だか何だかわからない。まあ、近代日本の思想史、ということになるだろう。やってることを人に説明するのには苦労する。特にいわゆる「体育」ではないから。博士論文は「近代日本における身体観の変容に関する研究―身体と倫理」。そのうち出版予定も、いろいろあってなかなか難しい。今後は「武士道論」の研究を行う予定。

同世代の法月綸太郎、小沢健二にはシンパシーを持っている。(小沢の「恋しくて」はヘビーローテーション。ビートニックヴァージョンが欲しい。放送局関係の人おられませんか??)ある学者が、僕ら世代を指して、相対主義にはまって終わってしまった世代、と言っている。その通りだけど、僕は終わる気はない。大量の会社案内が舞い込んだバブルの時代を文字通り走り過ごして、就職しようと思ったときには大不況。友人が転職とかリストラとか言い始めたときに、ようやく就職。けどおかげで好きなことができそう。これから始まるのだ。人と人とのつながり、断絶、悲しみ、喜び、学問の言葉でこれらを語ること。「文学」ではなく。そういった意味での「政治」。そして「言語」の壁に挑む。ディスコミュニケーションが僕の根底のテーマ。僕の思想史はそういう痛切な部分から構想されているはず。これも自分の中の何かが噴き出しているのだろう。学者は孤独な職業だなあと、最近後悔しはじめている。

好きな映画は「星くず兄弟の伝説」(手塚真監督、去年筑波で中古ビデオを見つける。10年来探していた。)「重慶森林(恋する惑星)」(フェイウォン主演、ワールドカップ行きの飛行機香港からフランクで見て以来月に一回は見る、香港はいいね)。黒澤明はすべて好き。岩井俊二もいい。

最近、土曜6時30分の「シンマイ。」にはまっている。関西のみ。木内晶子が頑張りすぎてて、演技は下手だけれども、めっちゃいい。

それと「バキ」。ベストバウトは愚地克巳対花山薫「死ぬか 死ぬか克巳!?」